日本応用数理学会 (JSIAM)
「数理的技法による情報セキュリティ」研究部会 (FAIS)

日本応用数理学会2013年度年会FAISオーガナイズド・セッション


                   日本応用数理学会2013年度年会
             「数理的技法による情報セキュリティ」(FAIS)
                    オーガナイズド・セッション


日本応用数理学会2013年度年会が 2013.9.9(月)〜2013.9.11(水) に
アクロス福岡にて開催されます:

  [年会 ホームページ]
  http://jsiam2013.kyushu-u.ac.jp/


「数理的技法による情報セキュリティ」(FAIS)研究部会も, 下記の日程で
オーガナイズド・セッション(OS)を開催いたします.
奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます.

【日時】

  2013.9.1(水) 15:10-17:20

【会場】

  アクロス福岡

【参加方法】

  年会ホームページをご覧ください.

【プログラム】(○: 登壇者)

9月11日 15:10-16:30 研究部会OS: 数理的技法による情報セキュリティ(1)]
座長: 平井 洋一 (産業技術総合研究所)

  (特別講演)
  暗号プロトコルに関する評価実証実験
  ○渡辺 大(日立製作所), 太田 陽基(KDDI研究所), ○櫻田 英樹(NTT)
  講演資料1
  講演資料2(※)
  講演資料3(※)
  講演資料4
  (※)…「TTCセミナー『暗号プロトコル評価と標準化動向』開催報告」と同じ資料です.
  [概要]
  暗号プロトコルの安全性評価の国際規格ISO/IEC21928が2011年に策定
  された.我々はこの標準に基づき,約100件の既存プロトコルを3つの自動
  評価ソフトウェア(Scyther,KDDI研究所によって開発されたツール,
  ProVerif)を使用して評価する実証実験を行なった。本発表では実証実験の
  概要と、得られた知見について述べる。

9月11日 16:40-17:20 研究部会OS: 数理的技法による情報セキュリティ(2)
座長: 櫻田 英樹 (日本電信電話)

  16:40-17:00
  形式検証によるコマンド・インジェクション攻撃対策
  ○平井 洋一 (産業技術総合研究所)
  [概要]
  コマンド・インジェクション攻撃は、送信者がデータとして埋め込んだ文字列
  が、受信者によってデータではない制御文字列として解釈されて起きる。この
  ような、送信者の構文生成と受信者の構文解釈が一致しない現象を、形式検証
  技術を用いて防止する。
  講演資料

  17:00-17:20
  計算論的に完全な記号的攻撃者と鍵交換に関する分析手法
  ○バナ ゲルゲイ(INRIA Paris-Rocquencourt),
  長谷部 浩二(筑波大学システム情報系情報工学域), 
  岡田 光弘(慶應義塾大学文学部哲学科)
  講演資料
  [概要]
  近年,BanaとComonは,「計算論的に完全な記号的攻撃者」 という概念を定式
  化した.この記号的攻撃者を用いて示されたプロトコルの性質は,仮定無しで
  直ちに計算論的モデルの上でも成り立つことが保証される. 本研究では,
  この定式化に対して,「暗号鍵により安全に暗号化できる」ことを表現する
  “key usability”という述語を用いて公理化する.これにより,鍵の送信が
  許される場合での暗号の安全性を分析することができる.我々の手法は,これ
  までの計算論的健全性を用いた検証で扱うことの難しかった,鍵のサイクルや
  ビット列の一意的な構文解析についても分析することができる.特に,CCA2
  暗号化を用いるプロトコルにおいて,鍵のサイクルが計算論的安全性を脅かす
  か否かを,記号的攻撃者の発見もしくは安全性の証明によって示すことが
  できる.

  最新情報は年会のホームページでご確認ください.

  [年会 ホームページ]
  http://jsiam2013.kyushu-u.ac.jp/

【問い合わせ先】

  櫻田 英樹 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
  sakurada.hideki(at)lab.ntt.co.jp

最終更新: 2013.10.2
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