日本応用数理学会 (JSIAM)
「数理的技法による情報セキュリティ」研究部会 (FAIS)
日本応用数理学会2007年春の研究部会連合発表会
日本応用数理学会 (JSIAM)
「数理的技法による情報セキュリティ」研究部会 (FAIS)
2007年春の研究部会連合発表会のご案内
表記の研究集会を下記のとおり開催しますので, ご案内申し上げます.
【日時】
2007年3月4日(日) 10:00〜12:00
なお, 研究部会連合発表会の全体の開催期間は3月3日(土)〜3月4日(日)
となっております.
【会場】
名古屋大学 東山キャンパス 情報科学研究科棟 (注意: 会場が変更されました!)
キャンパスマップの44番
http://www.nagoya-u.ac.jp/sogo/higasiyama.html
交通アクセス:
JR 名古屋駅 --(地下鉄東山線)-- 本山 --(地下鉄名城線)-- 名古屋大学駅
【参加費】
応用数理学会会員無料 非会員1,000円
【講演申込】
締め切りました.
参考: 講演募集のご案内
http://fais.jsiam.org/2007-spring-jsiam-cfp.html
【プログラム】(◎: 登壇者)
3月4日(日)
座長: 竹内 泉 (産業技術総合研究所 システム検証研究センター)
10:00〜10:30
マルチエージェントシステムによる電子投票プロトコルの匿名性と耐買収性の検証
◎川本 裕輔 (東京大学 大学院情報理工学系研究科)
真野 健 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
櫻田 英樹 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
萩谷 昌己 (東京大学 大学院情報理工学系研究科,
NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
講演資料
10:30〜11:00
Security Analyses on Key Exchange Protocols
using Task-structured PIOA Framework
◎米山 一樹 (電気通信大学)
國分 雄一 (電気通信大学)
國廣 昇 (電気通信大学)
太田 和夫 (電気通信大学)
講演資料
11:00〜11:30
CryptoVerif 適用のための Diffie-Hellman 仮定の定式化
◎花谷 嘉一 (東芝 研究開発センター)
村谷 博文 (東芝 研究開発センター)
講演資料
11:30〜12:00
Diffie-Hellman exponentiation を持つプロトコルの安全性の決定可能性
◎赤間 陽二 (東北大学 大学院理学研究科)
【備考】
講演の概要については下記をご覧下さい.
プログラムは随時更新します.
最新情報は下記のホームページに掲載いたします.
FAIS ホームページ:
http://fais.jsiam.org/
2007年春の研究部会連合発表会ホームページ:
http://www.az.cs.is.nagoya-u.ac.jp/jsiam/spring-meeting2007/
【問い合わせ先】
塚田恭章
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
tsukada(at)theory.brl.ntt.co.jp
【講演概要】
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マルチエージェントシステムによる電子投票プロトコルの匿名性と耐買収性の検証
川本 裕輔 (東京大学 大学院情報理工学系研究科)
真野 健 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
櫻田 英樹 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
萩谷 昌己 (東京大学 大学院情報理工学系研究科,
NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
[講演概要]
電子投票プロトコルの匿名性と耐買収性をマルチエージェントシ
ステムの枠組みで検証する手法を提案する.具体的には,
Halpern らのマルチエージェントシステムの枠組みに関数部分知
識を導入して拡張し,データ間に複雑な関係が成り立つようなプ
ロトコルを厳密に扱えるようにする.さらに,この枠組みにおい
て,能動的攻撃者の下での電子投票プロトコルの匿名性と耐買収
性を定式化し検証する.
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Security Analyses on Key Exchange Protocols
using Task-structured PIOA Framework
米山 一樹 (電気通信大学)
國分 雄一 (電気通信大学)
國廣 昇 (電気通信大学)
太田 和夫 (電気通信大学)
[講演概要]
In this talk, we consider the security of key exchange
protocols in the task-PIOA framework. We analyze
Diffie-Hellman key exchange protocol against passive and
static adversaries by reformulating the definition of DDH
assumption in the task-PIOA framework. Furthermore, we
also consider the formulation of active adversaries.
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CryptoVerif 適用のための Diffie-Hellman 仮定の定式化
花谷 嘉一 (東芝 研究開発センター)
村谷 博文 (東芝 研究開発センター)
[講演概要]
Crypto2006 において、Blanchet らは、計算量的なモデルにおいて
Game 列による安全性証明を自動化する手法を提案し、提案手法を
実装したプログラム CryptoVerif も公開した。Blanceht らの手法
を適用する際には、証明に用いる計算量的仮定を Blancet のプロ
セス計算に従って、Observational Equivalent な式として書き直
す必要がある。書き直しには、人間が注意深く評価しなければな
らない点が残されているため、困難が伴う。既に、一方向性を取
り扱うための記述は知られているが、その他の計算量的仮定を取
り扱うための記述は、まだ知られていない。我々は、Blanchet の
プロセス計算で、暗号プロトコルによく用いられる計算量的仮定
である CDH 仮定と DDH 仮定が定式化可能かどうか検証を行う。
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Diffie-Hellman exponentiation を持つプロトコルの安全性の決定可能性
赤間 陽二 (東北大学 大学院理学研究科)
[講演概要]
Diffie-Hellman exponentiation は ElGamal 暗号や
Diffie-Hellman 鍵配送に用いられるものであり, それで拡張さ
れた Dolev-Yao モデルにより, A-GDH.2 プロトコルの脆弱性が
自動的に検出されている(Chevalier et al.). 彼らのモデルに
おける Diffie-Hellman exponent は積のみを許すが, さらに和
も許すことにより Matsumoto-Takashima-Imai の鍵配送プロトコ
ルの, 脆弱性/安全性を自動的に判定するアイデアを説明する.
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最終更新: 2007.3.19
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